意地悪な上司



「水野さん次の担当作家」


次の日




会社には速見さんを見た



なんでも藍頼先生が賞を取ってスケジュールの調整していて忙しそう





そんな速見さんから渡されたのは作家さんのプロフィール






絲杉子<イトスギコ>現在45歳


ヒット作は『あかいそらに背を向けて』

『少女はこうして母になった』


特に『少女はこうして母になった』はドラマ化になり社会的反響を呼んだ






「………杉子って本名?」


思わず疑う



「もちろん杉子さんはとてもいい人だよ」





杉子さん?知り合い



「知り合いですか?」



「まぁね、今から挨拶に行くんでしょ?

僕もついでに挨拶に行くから先に支度してて」






絲杉子先生……

速見さんと知り合いってことは個人的にだよね?




紺のスーツを着てロビーで待っていた



ボートは速見さんが私の分まで書いていた






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