死神⭐アシスタントッ!
不思議な霊体験!
゛あれ、俺……゛

意識が遠くなっていくところまでは覚えていたんだけど。それでどうしたんだっけ?

「翔ちゃん!どうやら成功したみたいだよ」

成功って……。

自分の姿を目で確認してみても、特に変わった様子はない。

一体どういうことなんだ?

「ほら、あれ」

彼女の指し示す方には俺が倒れている。

つまり、えっと……、

『死神』という存在にも驚いたが、それ以上に今ここで起きていることにびっくりしている。
いや、理解したくても脳が受け付けないと言った方がいいだろうか。

「なんで俺が二人居るんだ?」

とりあえずこの疑問を解決しないことには前に進まない。

「さっきも言ったでしょ。翔ちゃんが二人になったんじゃなくて、『霊』になったの。だから今ここにいるのが翔ちゃんの魂、であっちが肉体」

「なっ、な、な、なんだって〜〜〜!!!」

始めから得体の知れないやつって思ったけど、

やっぱり紗世は──、


『死神』なんだ。


改めて今、認識したのである。
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