六人に届いた手紙
第六話 推理
 優子と幸子の部屋に、再び六人が集まった。
 亜紀と沙也加も、カツラを投げ込まれた事を聞いたのだろう。誰も言葉を発しない。

 優子と幸子は二人で推理していた為、一人一人の表情を見逃すまいとしていた。
 
 そこで幸子が亜紀と沙也加に質問した。


「亜紀と沙也加は大浴場で会ったの?」


「そうそう。私が行ったら沙也加が湯船の中で、またうとうとしてたから、慌てて声をかけて起こしたの」


 どうやら後から大浴場に行ったのは、亜紀みたいだ。
 沙也加は相変わらず湯船で溺れかけたのか。


「ねぇ、私に何か恨みでもあるの? 陰険な事しないでハッキリ言いなさいよ!」


 低い声で全員を睨み付けながら朋子は言った。


「カードにも書いてあったけど、私は誰も殺していない。勝手に疑って、陰険な嫌がらせして、こんなの酷い!」


「朋子〜私はそんな意地悪してないよ。昔から朋子に頼ってばっかだけどさ」


 沙也加の言葉に、朋子は落ち着きを取り戻した様だった。


「この中に犯人が居るとは思わないし、やっぱり加奈の幽霊なんじゃないかな?」


 亜紀がまた幽霊説を言い出した。


「ねぇ亜紀、友達を疑いたくなくて、加奈の幽霊が犯人って思うのも解るけど、それじゃあ加奈の幽霊が、どうしてこんなに朋子に酷い事するのかなって思うんだ。だって加奈はそんな子じゃないでしょ?」


 優子がそう言うと亜紀は神妙に頷いた。


< 24 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop