幸せな結末
第3話*恋する2人*

アウト?セーフ?ホトトギス!?

「よっしゃ!

金田、行ってやれ!」

バッターボックスに短髪の男が立った。

「おい!

バッター、カモだぜ」

短髪の男に向かってヤジが飛んだ。

「俺はカモじゃない!」

バットを構えた男が言った。

「白鳥だ!」

ヤジを飛ばすように、男が叫んだ。

日曜日の今日は、春の社内野球大会だ。

社員なので、一也さんも選手として参加だ。

事務員の私は社員のお弁当とお茶を用意しながら、彼らの試合を見ていた。

「金田、打てよー!

お前の彼女も見てるぞー!」

隣で一也さんが手をメガホンにして叫んだ。
< 57 / 172 >

この作品をシェア

pagetop