【完】キスミーアゲイン
one

┗ネオンタウンの横顔



「あーもぉっ!最悪だぁー!!!」


カツカツ、とハイヒールが地面を鳴らす音だけが辺りに響いていた。

もうすぐ終電が出るような時間だった。




繁華街で友達と飲んでいて、お互い明日も仕事があるし、ということで終電前に別れたのだった。


友達の方はタクシーで帰る、というセレブなことをして帰っていったが、私にはあいにく自宅までタクシーで帰る勇気はない。

だから、終電を逃がすなんて出来ない。

あと、5分!

この道を走りぬければ、駅前だ。


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