瑠璃色のアバランド

勇者と従者

美しい瑠璃の都、アバランド。

肥沃な大地と長い歴史を語る建築物を擁し、古くから『神の宝物庫』とも呼ばれてきたこの王国で今、一つの事件が起ころうとしていた。

現在アバランドを統治しているヨルク3世には、二人の息子がいる。

長男で皇太子のフラウと、その弟で摂政役を務めるキース。


ヨルク3世は高齢であり、内外で王位継承が待望されていた。

そこで彼は長男フラウに王位を継がせることを決定し、継承の儀式開催を国民に宣言した。


ただし、継承の儀式には多くの危険が伴う。
そこでヨルク3世は儀式成功のため、腕利きの冒険家を雇ったのである。

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