crystal love



何で…うなづいたんだろう…



ぼんやり考える意識の中
ジェスの声が響くーーーー




『ディオナ・・・』

私を求める声が響くーーーー



『会いたかったんだ・・・

ずっと・・・


離れたくない・・・』




明日の夕方には
彼はエレナに発つ。

離れていると、私はダメだ。


日々の生活の中、理由をつけて、
また、自分の気持ちを考える事を
置き去りにするんだろう。


だから


彼は・・・抱いたんだろか?



心残りが無いようにーーー



お互いの身体に
覚えさせる様にーーー



溢れる渇きも声も
ジェスは
すべてを飲み込んでしまう。



その身体に溶かしてしまう。


当然のようにーーー



自然な事だって

言うようにーーーー




< 145 / 170 >

この作品をシェア

pagetop