秘密の★オトナのお勉強②

02★__男の料理です




「菊池くーん、貞永に台本渡してあげてー?」



「嫌ッス」




ピキッ!と血管が破裂するのを感じると、あたしは怒鳴りたい衝動を抑えて、ニッコリ笑顔を貼り付けながら、菊池くんに接した。




「あははー。そんなんじゃ、一人前のマネージャーになれないよ?」



「大丈夫っす。もう一人前のつもりですから」




…あぁ。この野郎、炙って寿司のネタにしてやりたい…!


そう思ってしまうほど、この男・菊池和哉は、超が付くほどの厄介者だった。



あたしが指示を出しても、自分で動かない。

挙句の果てには、あたしをパシリ出す始末。


流石に、貞永にはそういうマネはしていないけど、ここの所、あたしはいつもイライラしている。




「ごめんね貞永…あたしがもうちょっと威厳があれば…」



「あゆが謝る事じゃねぇし、俺は気にしてねぇよ」




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