大好きッ!!
第七章 大好きッ!!


ちょうど陸と、同じ高さになった。


「僕は、なっちゃんが世界一大好きだよ。」


そう言って優しく微笑んでくれた。


私もそれに吊られて口元が緩む。


「なっちゃんは?」


と、聞かれた私はもちろんこう答える……。


「だーい好きッ!」


そう言って陸の首に腕を回して、おもいっきり抱きついた。


私は陸の胸の中で嬉しすぎて笑ってしまった。


陸も、私を抱き締めたまま笑ってる。


耳に陸の吐息がかかってくすぐったい。


そんな幸せで甘い時間が流れる。


少しすると、陸は私を自分の胸から離し、私を見つめてくる。


恥ずかしすぎて目を逸らしたくなる。


でも、陸の瞳が私を捕まえて逃がさない…。


それに、あまりの近さにドキドキしてしまって、心臓が破裂しそう。


すると、陸の顔が段々と近づいてくるのがわかった。


私は焦って固まってしまった。
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