小豆の日々
気づかぬ想い、




「小豆ー!」



放課後、

隣のクラスの四季が
カバンを持って
慌てた様子でわたしに
かけよってきた





「なによ変態」




「冷たいなぁ…



今日先帰って

俺、用事あるから」





じゃあな


と彼は
玄関へと駆けていった





「あず!四季と帰んないなら

わたしと近くに出来た


新しいケーキ屋さん

いかなぁーい?」



隣の席で
教科書をしまいながら、
わたしに話しかけてくるのは




同じクラスで
わたしの親友


秋元 柿子


サバサバしてるけど
優しくて友達思い。











「あと、料理上手で
気が利いてモテモテとか
適当にすごいいい事
付け加えといて」








…どいつもこいつも


わたしの周りって
変な集まりすぎ



「類は友を呼ぶ」

そんな言葉が頭にふとよぎって


冗談はきつい



と、頭の中の辞書から
そのことわざを消去した



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