7時12分。
乗客も増えはじめ、降りるころにはインテリ君はたまにサラリーマンとサラリーマンの間から少し見えるだけだった。
私が降りる駅に着いた時、インテリ君も同じ駅だったようで一緒に立ち上がった。
インテリ君が先に降りてホームを歩く。そのあとに、私がつけているように歩く。階段とか全部同じ方面だからしょうがない。
インテリ君の全体像は、身長は180cmくらいで黒髪の爽やかな青年だった。とくに真面目そうではないけど、軽くもなさそう。今時にしては珍しいタイプに思えた。
改札をでたら、インテリ君は左に、私は右に歩き出した。
学校は反対側だった。
(じゃあね、インテリ君。学校がんばれ〜)
なんて、今日会ったばっかで知り合いでもない人に心の中で言ってみた。
なぜか、今日の私は新しいことをみつけて上機嫌だった。
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