愛の雫
翌週から本格的にバイトを始め、平日の夕方と土日のほとんどの時間をバイトに当てた。


少しずつ仕事のコツを掴んでいったあたしは、何とか慣れつつあった。


ほとんど同じシフトで入っていた早苗も、すっかり慣れたみたい。


元々飲み込みが早い彼女は、あたしよりも仕事を覚えるのが早かった。


「希咲ちゃんも早苗ちゃんも、仕事覚えるの早いよね〜!二人がテキパキ動いてくれるから、本当に助かる!」


よくそんな風に言ってくれる乃依さんに、いつも満面の笑みが零れた。


< 146 / 830 >

この作品をシェア

pagetop