美人薄命
晴天の霹靂


昨日は美容院に行ったし
ネイルも完璧。

白いワンピースもこの日の為に買った。

「白だなんて意識し過ぎっ!」



あっ浮かれてる場合じゃない!
今からデートなのです。
しかも一世一代の!


ニヤニヤしてしまう顔を必死に堪えながら
私はお店のドアを開いた。


店内を軽く見渡し、愛しい彼の元へ歩み寄る。


「待たせちゃってごめんね!」


「いや…。」



言葉数少ない彼が私の恋人の謙太。
優しいし、一緒に居て落ち着く人。


< 1 / 203 >

この作品をシェア

pagetop