ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 指を畳んだ左手の甲で、そっと頬に触れた。


 それに反応してノアはピクリと顔を震わせるが、目は覚まさない。


 ノアの存在を手で実感したことで俺は満足し、そっと立ち上がった。


 その反動で、ベッドが軽く揺れ、ノアの身体もふわりと弾んだ。


 しまった…そう思ったが時すでに遅し。


 ノアはその刺激で目覚めてしまった。


 ノアはものすごい勢いで起き上がり、辺りをキョロキョロ見渡して、そして、俺に気付くとようやく視線を固定した。


 顔をぐしゃぐしゃにして泣き出したノアが、真っ直ぐ伸ばした両手を俺に向かって差し出した。


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