すぐ忘れられる。


 女なんか…刹那的な快楽を与えてくれればそれでいい。


 愛なんかいらない…。


 俺は自分に言い聞かせるように、何度も心の中で呟いた。


 そんなことより、俺、今夜の心配しないとね。


 今夜を無事に乗り切れるのか?


 俺の人生がかかった一大事も、何だか人事で、全く危機感や緊張感もないまま、その時は訪れた。