愛羅武勇×総長様Ⅰ

「おっせーよ、バーカ」


「今日はバイク?」

「バイク嫌?」

「嫌じゃないよ、でも遼寒いでしょ?」

「ならチャリで行くか。」

そんなことを言っている間に、大ちゃんはもう行ってしまった。

「気をつけろよ。」

「分かってるって。」

「槙、バイバーイ!」

「おう、また明日な。」


―ガチャ…


「ねぇ、遼?」

「ん?」

「あたし考えたんだけどさ、遼のことあんまり知らないんだよね。」

「あー…確かに」

「だから、今日は聞きたいこといっぱい聞くね!」

自転車に跨りながら、遼は少し考えて

「答えられる範囲はね」

と言って笑った。


「じゃあ…兄弟は何人?」

「俺一人っ子だよ。」

遼はそう答えながら、自転車をゆっくり漕ぎ始めた。

「そっか、んー…好きな食べ物は?」

「甘いもの。」

「嫌いな食べ物は?」

「野菜!」

「あー…そんな感じする!」


そして話をしていく内に、いつの間にか恋バナ突入。

「遼は今好きな子とかいないの?」

「………いるよ」

「えー!誰!?」

「バーカ、教えないって」

「ふーん、教えてくれないってことは、あたしの知ってる人かー」

「なっ!」

図星なんだね…

「きーにーなーるー!」

「絶対言わねー」

「何で!?」

「何でも!」


このまま家につくまで格闘した結果。

「いずれ分かるよ、だからそれまで待って。」

うまく言いくるめられてしまった。

「……分かった」

「じゃあまた明日な。」

「うんっ、バイバーイ!」

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