まほろば【古代編】
【アオの独り言】(おまけ)
おいらはアオ。

おいらは、自分がどこで産まれてどうやって生きてきたのかを知らない。

気が付いたときにはもうすでにある場所にいた。

おいらを拾ってくれた人から聞いたところによると、赤子の姿のまま捨てられていたらしい。

だから一応おいらも人なのだろうとは思う。

ただ、何となくだけど違和感も感じている。

でも、そんなことはどうでもいいと思ってる。

トヨ様に出会った瞬間に自分が成すべきことを理解した気がしたから。

実はトヨ様との出会いは必然だったんだ。

世話になってる人にトヨ様のことをそれとなく守るように言われたから。

だから、偶然を装ってトヨ様の居室に迷い込んだ振りをして知り合うきっかけを作った。
< 561 / 564 >

この作品をシェア

pagetop