初恋タイムスリップ【完】

ホワイトデー

無言で家に入る。


雨戸も開けない暗い台所にお母さんは座っていた。

いつもそうだ。


昔は綺麗な洋服をきて、綺麗に化粧をしていたのに、

最近また一気にやつれてボロボロの姿になってしまった。

家事もしなくなった。

こうなってしまったのも、みんな私のせいなんだと思っていた。


私を見るたびに

「あんたの顔なんか見たくない!あんたなんか!」


そう叫んでお母さんは泣いていた。




お母さんは、私を生んだことを後悔しているんだ。


私の存在が憎くてたまらないんだ。






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