【解離性同一性障害の恋人】
渦
「これからどうするかは、
決めて…
お前が決めて…
決めてくれていい。」
そう委ねられ、私から出た答えは 頭で考えたというものではなかったと思う。
取り敢えず私は病気の事は詳しく解らない。
解らないけど、最初から解る人なんて居ないし、
これから解って行くしか方法はないんじゃないかってこと。
何より貴方が大切で、もう自分にとって かけがえのない存在になってしまっていると。
彼に踏み込めない得体の知れないものの正体は これだったのかという安堵感すらあって、