VS~Honey~
Mars



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『さぁ、MarsNightラジオ。お送りしているのは、わたくし今井鉄平と』

『見た目はチャライが弟にしたいNo.1の青木陸と~』

『ハハハ。すごい自己紹介の仕方だね。あ、はい、佐々木晴紀です。今日はこの三人でお送りしています』

『さて、今日のテーマは自分のやめられないことについてでっす。メール、FAXたくさん届いてますね。
ちなみに、陸はなんか止めらんないことってあるか?』


Marsのリーダー、今井鉄平が台本片手に陸に振る。
陸は台本を捲りながらマイクに顔を近づけた。


『ん~、あ、学校の制服がビシッと着れない』

『あ~、着てないよね』

『まじか。晴紀は?』

『俺? 俺は……うーん、何かなぁ~』


と、ここで曲紹介のため考える振りをする。


『決まらなそうだな。じゃぁ晴紀には曲の間に考えてもらいましょう。次は俺達の2ndアルバムからー……』


ーーーー

「はい、OKでーす」

「お疲れ様でした~」



番組終了のOKがかかり、ホッと息をはく。
終わった~。

ラジオとはいえ、生放送は編集が出来ないから緊張と体力を使う。
このラジオはランダムにメンバーが三人出演する、Mars の数少ないレギュラー番組だ。

今日も無事に終わり、机のうえの資料やファックスを片していると、視線を感じた。
横を見ると、陸が頬杖つきながらこっちをみている。



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