地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
彼女はまた真っ白な子猫になり、あたしを元いた場所まで連れていってくれる。


宴を開いてくれた皆にお礼を言って、たまり場を跡にした。





『ここで宜しいでしょうか?』


ソフトクリーム屋さんがあったところで彼女が言う。

「うん。ありがとう」


ニッコリ笑ってお礼を言うと、子猫の彼女は一礼して帰って行った。




夜の桜並木道は、下からライトアップされてて…昼間とは、また違った綺麗さがあった。


旅館に戻るのも忘れて、桜たちを眺める。



「キレー………」


本当にピンク色のトンネルが続いてるんだ。


これは桜の名所になるわ!

人が訪れたくなるのもわかる。




見とれていると…


「見つけた」

「へ…?」



誰かに後ろから抱きしめられた。
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