インターン・シップ
価値ある残業

それからスタジオに戻って、一息つく暇もなく社長に折り方を教えながら私も折り出した。


できるとこまでがんばろう!一つでも多くつくろう!


その思いで折ってんだけど…タイムリミットは確実に迫ってる。


しかも社長は不器用だ。
器用そうに見えるのに、何でもそこそこ80点にできる人だと思ってたのに意外だった。


うまくいかなくてイライラしてる社長の周りには出来損ないや失敗作が散乱してる。


「ちょっと、社長!

紙、もったいないじゃないですかっ!違う紙で練習してからにして下さいよ」


「ケチケチすんなっ!

こうゆうことを見越して、50枚多く用意したんだから大丈夫だ」
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