インターン・シップ
「あの!
私、一度教授と話します。
何か、こちら側の手違いですいません。じゃ…」
そう言うが早いか、逃げるように扉に向かおうとした私の腕が掴まれた。
え!?
何で?何なの?
まさかの出来事に思考も足も止まって、不自然なぐらいゆっくり振り向くと榊さんが座ったまま私の腕を掴んでた。
そして素晴らしい眼力で睨みをきかせながら
「何、逃げようとしてんだ。座れ」
低い声で命令が下った。
舌打ちしたいけど!
この腕をふり払って走って逃げたいけど!
今なら自己新出せる自信あるけど…!
……睨まれてる目が怖くてスゴスゴと戻るしかなかった。