インターン・シップ

「私から話しておくからきみは何も心配しなくていいよ。

来週の月曜日からね。

はい、これ地図とインターンシップのしおり。

サッと目通しといて」


そう言うと地図としおりを私の手に握らせ、私の肩をグイグイと外へ追いやる。


「や、待ってください、教授!

私全然納得してないです!
それに私にも色々と予定が…」


―――バタン…。


私の抗議は虚しく、目の前で無情にも扉は閉まり…。


中からは軽やかな声で携帯で話す教授の声が漏れ聞こえてきた。


もう…がっくりうなだれるしかなかった。
< 4 / 479 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop