「さっきの子かっこいいじゃない。彼氏?」

私はなんだか恥ずかしくなり、赤面してしまった。

「違う。ただの友達だよ。変なこと言わないでよ。」


お母さんは笑っている。 顔を合わせられない。恥ずかしすぎる…。


「杏里あの子のこと好きでしょ?お母さんもタイプだし。」


「何言ってんの?いい加減にしてよね。」


私はお母さんが、男に興味あることが大嫌いだ。
なんだか、近藤を取られそうでつい、ムキになってしまう。


「何急に怒ってるの?女は、いつでも女の子なんだから、恋しなきゃ。お母さんだって、恋してるのよ。」


その恋は誰にしてるの?
お父さんじゃなくて、別の人でしょ?
どうして、離婚したの?
何が原因?


私は涙が出そうになった。

「お母さんは、私の気持ちなんて考えてない。いつも自分の事ばかりじゃん。 だから、お父さんと離婚したんでしょ?」


「何言ってるの?お父さんとは、他人になったんだから。あの人の事は忘れなさい。」



ありえない…。
お母さんが、こんなこと言うなんて。

私にとっては一人しかいない父親なのに…。

私はお母さんの一言で、心に傷を負った。


お母さんはお父さんが本当に好きだったから、結婚したんでしょ?

私を産んでくれたんでしょ?


凄く寂しくなった。何か家族なのに私は一人になったみたい。