オルゴール 〜科学者と未確認生物〜
第一章

僕は若き科学者【科学者】

――西暦三千年――


僕は西暦3000年、この地球に生まれ、レイと名付けられた。
家族にもとても恵まれていたし、そして、何より才能に恵まれていた。
僕は10歳で大学卒業後、12歳という早さで天才科学者になった。
既に宇宙には何度も研究に行っていて、エイリアンなどいないことを確かめると地球に帰る。それを目玉が破裂するほど繰り返した。
何故か人はエイリアンや化け物が実際に居るということを信じたがる。僕が、実際宇宙に行き、色々な実験をして人々に知らせると「いや、絶対居るはずだ、もう一度調べてきてくれ」という。そして僕はもう一度見に行く。
地球に帰ると調査報告。何十回も往復した僕を、人々は「科学者は頭が固い。これだから嫌なんだ」と最後は背を向ける。ほんとにこれの繰り返しなんだ。それは僕が13歳の時からずっと。
話は変わるが
「千年も前に生きてた人々は気温上昇により地球が無くなるんではないかと脅えていた。」って父さんがいってた

でも僕は西暦3000年にこの世に生まれた。

ようするに、地球はまだギリギリ生きてる。


しかし…地球はもう地球ではなくなっていた。


人類が立つべき地はほとんど、大災害で崩れたり雨量の急上昇により海に埋もれてしまった。

最終的には一つしか大地は残らなかった。ゴミの山で出来た大地だ。

ゴミの山の人口、約50000人。
想像出来るだろうか。
たいした山だ。

山じゃない。ちなみに山じゃない。国だ。
ゴミ山にはちゃんとした国名がついている。
モワ(モアワ)という名前の。

異臭を放つモワには煙突が沢山刺さっていて、工場からは黒いような緑のような液体が流れ出ていた。

科学は発達しているというのに何故か不思議なことにモワ%
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