オルゴール 〜科学者と未確認生物〜
第二章

朝のニュース【科学者】

目覚まし時計が鳴った

朝の6時。

起きる時間だ

昨日のパーティーの疲れがまだ溜まっているのか、眠たい、起きたくない、眠たい。
目覚まし時計がまだ鳴ってる。当たり前か。止めてないんだもん。

まだ寝たい。
僕は目覚まし時計を何度も叩いたが音が止まらないから投げた。
もちろんそんなので音が止まるわけがなく、実際に音を止めるには時計の裏にあるスイッチをOFFにする必要がある。
遠くの方へ投げられた目覚まし時計は僕に向かって今までで一番不快な音を出し始めた。
どんな音か知りたいなら実際に投げてみるといい。
本当に最悪な音。

僕は頭を揺すりながら目覚まし時計の所へ行き、例のスイッチをOFFにした。
これで納得がいったのか、目覚まし時計が黙る。
さっきは投げちゃってごめんね、壊れてないかなっと思い、僕は目覚まし時計を撫でながら見回した。
音の確認のためスイッチを入れるといつもどうり煩い音が鳴り始めた。
「うん!大丈夫!壊れてないよ!」っていってるみたいに。
それを確認するとスイッチを切る。
こんな感じで僕達の喧嘩は終了した。

そして、仕事があることを思い出し、急いで着替えた。朝食にトーストを焼こうと思ったが少しめんどくさかったからチョコレート(お土産に貰ったんだ)とアイスココアにした。
チョコを食べながらテレビを付けると子供向けのアニメ番組がやってたのでそれを見ていた。
すると父が僕の隣にやって来て、チャンネルを変えてしまった。堅苦しいニュース番組だ。僕は父を少し睨んだ。

結局僕もニュースを観た。
そして、僕としては聞き流せない情報が耳と目に入ってきた。
゙『未確認生物の目撃証言がここ一週間で2000件を超えました。行方不明者もこの一週間でもの凄い数になっているとの事です。これは未確認生物と何らかの関係があるのでしょうか。…』゙
未確認生物…か。
再び調べる必要があるみたいだな。
今日から活躍を開始しよう。


このニュースの続きはまだあったし、僕も釘付けになって見てたのだが、父がチャンネルを変えた。僕に気を使って、アニメ番組にしてくれたんだ。タイミングの悪さにびっくりして父を睨んだ。
時計を見るともう8時で急いで仕事へ行った。今日の課題は未確認生物で決まりだ。
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