女性に声をかける10年

新幹線で眠る女

3カ月くらい前(当時30歳)…

出張で広島に行きました。朝8時に新横浜から新幹線です。

指定席をとっていたので、座席を探しました…発見…隣の女性(23)が寝ている…爆睡だ。

静かに座りました。
新幹線が発車します。
発車と同時に女性の頭が、私の肩に…

よく顔が見えない…
けど可愛い感じかな?
ラッキー♪
私は女性に肩を貸すのが嫌ではありません。

割と無理な姿勢に見えるけど眠っています。

仕事の書類に目を通しながら、知らない女性と恋人気分になっていました。

名古屋を過ぎて、少ししたところで、いきなり起きました。

女「えっ!あっ!ごめんなさい」
俺「大丈夫ですよ」
女「…」(時計を見た)
俺「名古屋過ぎたあたりだね」
女「すみません。ありがとうございます。」
俺「疲れてるね」

(少し考えて)
女「…いつから私…」
俺「俺が新横浜から乗ったんだけど、その後すぐくらいかなぁ…」
女「…長かったですよね…」
俺「平気だよ」
女「はぃ…」

ちょっと間ができた。
ここで話さなければ他人…話を繋げば仲良くなります。

15秒くらいの間で話しだした。

俺「仕事ですか?」
女「あっ、いえ、千葉でコンサートがあって…」
俺「誰の?」
女「フミヤです…。仕事…(スーツ姿をチラっと見て…)…ですよね」
俺「そうだね。出張…」
女「どこですか?」
俺「広島…。どこ?」
女「わたし広島に帰るとこです」
俺「一緒だね!」

偶然ってすごい!
広島まで楽しく話しました。

どうやら、コンサートの後にファン同士で、デニーズに行って夜を明かしたらしく、寝ていないらしい。フミヤのファンにしては若いなぁ…。

しかもキャバクラ嬢でした。
でも見た目はギャルでなく、女子大生風でした。

広島に到着…改札を出て…

俺「昼御飯食べない?」
女「なんかあんま食べれないかも…寝不足で気持ち悪いかなぁ」
俺「何なら食べれる?」
女「蕎麦!…とか?」
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