女性に声をかける10年

生保の営業をする人妻

5年前(当時25歳)の話です。
当時は本社-新宿勤務でした。

本社には生命保険の営業がよくきます。今ではセキュリティが厳しいのですが、当時は毎日いろいろな営業の女性がきていました。

私のいるフロアにも昼休みに5社くらい営業にきます。お昼ゴハンを食べているときに声をかけてきます。

例えば日○生命さんは若い可愛い女の子をしかけてきます。

お昼休み…12時20分くらいには食べ終わります。

女「すみません…プランを立ててきたんですが…」
俺「いつも言ってるように入りませんけど…」
女「お話だけでもぉ…」
俺「話はいくらでも聞きますけど、入らないことは変わらないですよ」

どの保険会社でもこんなやり取りをします。

生保レディと話すのは楽しいので、営業にくるのは全然迷惑ではないのですが、入らない私に時間を使っている彼女達が大丈夫か気になります。だから「入らない」を毎回言います。

他の人はあからさまに嫌な顔をしたり、無視したりするらしく、普通に話す私は珍しいみたいだ。そのうち営業するのをやめて、他の人との約束まで、暇つぶしに、私と会話する生保レディが出てきた。

その中でアポもとれずにいる生保レディが1人いた。今回はそんな生保レディである人妻(当時29)の話です。

生保の話を聞いてくれる相手がいないので、昼休みが終わるまで、私と話してることが週に一度はありました。

女「プラン持ってきたんですけど…」
俺「説明します?」
女「どうせ入らないからいいですよ」
俺「そうですよねぇ。とりあえず(計画書)もらっておきますよ。」
女「はい。今日も皆さん忙しそうですよねぇ…」
俺「連休とりたいから今やらないとね…」

そんな感じで世間話に突入します。

この人妻は東北出身の色白美人…だけどどこか影があり、話すのは苦手らしい。この話し方で、営業は無理に感じるが、生保会社はこの美貌でイケルと思ったのかもしれない。

女「この前の連休に実家に帰ったときのお土産です」
俺「私にですか?」
女「あまったのでぜひ」
俺「それならありがたくいただきます」

お土産をエサに生保の営業をするかと思いきや、世間話が続きました。

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