運命の恋~先生を抱きしめたい~
戸惑う心
再会って言っても
彼は私を知らない・・・・。

あれからずっと
心の片隅に生きていて
私は彼を理想の男に育て上げていた。


まさか
こんなところで
出会えるなんて・・・・・


私はその感動を必死に
出さないように抑えるのが
やっとだった。



「厳しい受験戦争を勝ち抜いて
志望校に合格おめでとう。
しかし…もう今日から次の受験が
始まっている。
ここでの毎日をどう過ごすのか
よく考えろ。
これからは 三年後の受験に向けて
やっていこう。
落ちこぼれそうな奴は
塾に行ったり自分で対策をしていけ
無駄な時間はない・・・
落ちこぼれは 
最後は人生を恨んで悔やんで
社会に対して
反抗するばかりの人間になるだろう。
ここには
そういうやつらはいらないから
とっとと退学して行ってくれ。」



 退学って・・・・


冷たい目をして
そう言い放った担任・・・・

彼は本当にあの時の彼だったのか


それから彼は私を見た。


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