いじめられッ子には救済を。

ぐるぐるぐるぐる。


聞こえてきた声は、先程の良いとこ取り男ではなく、、


彼氏サマ。



『あー…、えっとですね、、』


「今から迎え行くからおとなしく待ってろ。

…逃げんなよ??」


『了解、で、す……』



あー、やっちゃった…



よりにもよって、ナゼに今電話かけてくるかな……


タイミングが良いんだか悪いんだか、、



ヴーヴー


また電話かよ。


ディスプレイには"圭介クン"の文字。


ピッ

「希美ィー??
怒ってないで、帰っておいでーー。」


『うっさい、ハゲ!!
お前のせいであたしピンチなんだよ!!

もうかけて来んな!!
アホーー!!!』




あたしの悲痛な叫び声は、長い長い廊下へと消えていった。



< 50 / 160 >

この作品をシェア

pagetop