陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
小太郎の側に静かに座る。
少しの沈黙が2人を包んだ。

「なんで追われてたの…?」

思い切って聞いてみる。
しかし小太郎は口を開こうとしない。

「言いたくなかったらいいんだ。ごめん」

また沈黙が流れた。

「…相模という国を知っているか?」

「え?」

「俺の一族は、古くから相模を収めている北条家に使えてきた」


北条…政宗とは違う人に使えてたんだ。
でも、敵なのかな。


「数年前、俺は主の命で、数日間城を空け、主の側を離れた。与えられた仕事をこなし、俺はいつも通り城へ戻った」

ぽつりぽつりと話始める小太郎の言葉を、幸姫は静かに聞いた。


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