陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
今までにないくらいの緊張が自分を包んでいるのが分かった。


大丈夫だ。
主がそう簡単に…


そう自分に言い聞かせながら、バシッと勢いよく襖を開ける。


「……!!」


主の休んでいる部屋の中には、見知った顔がいくつも積み上げられていた。
思いもよらぬ光景に、一瞬、思考回路が停止する。


「こた…」


微かに聞こえてくる声。


「主!?」


声の方を見て、思わず目を見開いた。
首を締め上げられ、脇腹に刺さった数本のくない。そしてそれを伝って滴り落ちる紅い雫。

主を締め上げている黒い人物に向かって、気づいたら俺は刃を向けていた。
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