驚くほど強い衝撃に、声が出なかった。

ただ、わかるのは、小太郎が自分を追いかけてきているらしいことと、すでに小さく、見えなくなってきていることだけ。

思わず出そうになった悲鳴も、むち打ちになるかと思うほどの、首に走った痛みと体の揺れに、どこかに消えていき、今は舌を噛まないように、無意識のうちに歯を食いしばっていた。


馬ってそういえば時速どのくらいまで出たんだっけ…


何処へ行くのか、何故こんなことになっているのか。

考えても答えが出るはずもなくて。

幸姫は、自分を拐っていった隻眼の男に捕まれたまま、ふと、どうでもいいことをぼうっと考えていた。


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