陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「牢の、中…?」

木枠で隔てられた、こちら側と向こう側。扉にはしっかりとした大きな南京錠がかかっている。

「とと…」

ふらつきながらも立ち上がり、自分を閉じ込めているそれに近づいた。
木でできたそれも、少し湿っていた。

幸姫はぎゅっとそれを握り、軽くガタガタと揺らしてみる。


しかし。


当然、それは虚しく音を立て、微かに揺れただけだった。



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