あの音をもう1度

緊張の帰り道 涼太VS楽

「もう!なんでこんな難しい曲なのよ!」


私はバンッと立ち上がった。












あの決意した日から数日。


私と鈴宮は先生に許可を得てあの音楽室にいた。














「なに文句言ってんだ。
コンクールまで時間ないし、
さっさとやらねぇと間に合わないぞ」


鈴宮はピアノをコツコツと指でつつく。





「わかるけど…なんで選曲が『ラ・カンパネラ』なのよー!」


私は楽譜を鈴宮に突きつけた。








鈴宮は私が決意した放課後にはコンクールを調べていて、しかも4ヵ月後。



内容は自由曲の1曲。



それで鈴宮が選んだのがこの
≪ラ・カンパネラ≫。



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