クルミを食べた王子さま
それから、時は過ぎていきました。

今日が7日だ、と王子さまは気づきました。

「ねぇ…ヒュースリー?人間の姿には、戻れないの?」

リンは、心配そうに言いました。
王子さまは、笑ってリンを見つめます。

「あぁ!シカの私でも、友達でいてくれるか?」

リンはムスッとして言いました。

「イヤ」

今度は、王子さまがムスッとしました。

「なんで!」
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