花とアイドル☆《完》

そのままで…

     ☆☆☆☆☆



公園からの、短い帰り道。


並んで歩きながら、拓斗が独り言
のように、ポツリと呟いた。


「オレ、デビューしてもう4年も
経ってたんだな〜」


「え? どーしたの、急に?」


それまで二人の間に会話はなかっ
たので、突然どうしたのかと、
花乃は首を傾げる。


「さっき、花乃さんが言った
じゃん。

それで改めて思い出してさ」


「ああ……」


公園での自分の言葉を思い出して
、花乃も相槌をうった。


「4年って、考えたら長いよな。

中3だったコは高校卒業しちゃっ
てるもんねー」


「んー……そう言うと、たしかに
長いのかな?」
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