ミルク色
†5歳の僕†



「ねえ、お兄ちゃん。きょうはね、きょうはね、僕、おしえてほしいことがあるんだ!」



無邪気な瞳の少年。




しかし、話し掛けている先には、何もない。





でも、少年には体が見えていた。


少年には声が聞こえていた。



少年には手の温もりが感じた。











そう、大好きな兄の。



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