愛する意味
第7章 学校
『奥野涼太と言います。藤沢舞さんと交際しています』


『そうですか、今日は何か?』


『舞さんが俺の子を妊娠しました。そのことでお話とお願いにあがりました』


ざわついてた職員室が静まり返りました…


教頭が走ってきて
『別室にきなさい』


担任と教頭、校長、生活指導、涼太と舞。


話し合いがはじまりました。


『産ませることにしました。舞の両親にも承諾は得ました』


『学校としては認められないです』


当たり前の回答。


『どうしても産むなら自主退学で』


『退学させたくないからこうして伺いました』


『君は何を言ってるんだ、どこの生徒だ』


『高校はいってません、働いてます』


話し合いは平行線。


『妊婦を学校には通わせられない』の一点張り。

『せめて1年の休学は?』


卒業させたいということを必死にお願いしてくれた涼太。


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