貴様!何様?会長様!?

(( 零*side ))




俺は裏庭に向かう。



もしかしたら…なんて期待して。



俺は回りくどい事は嫌いだ。



だから今すぐ、アイツに会いたい。



会って、言いたいことがある。



アイツがどんな顔をするのか、どんな反応をするのか。



そんなのはどうでもいいから。



ただ、俺が言いたいだけ。



そんなのは、自分勝手だって言うか?



それでもいい。



俺は、やりたいことをやりたいようにやるだけだ。



裏庭につくと、期待は外れた。



誰もいない、静かな空間がそこにあった。



俺は迷わずベンチに腰掛ける。



こうしているうちに、ひょこっとアイツは現れそうな気がした。



入学式の、あの時のように。



俺はベンチに横になり、瞳を閉じた。



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