貴様!何様?会長様!?



『佐々木くん!高峰さん!何やってるんですか!放送入ってますよ?!』



お前(小橋)も十分入ってる。



生徒会はあほだとか言う噂がたったら、アイツらのせいだからな。



ため息をつきながら、俺は椅子に腰掛けた。



シンとした生徒会室は、嫌いじゃない。



だけどこの静けさも、今のうち。



――――“コンコン”



必ず邪魔が入る。



「……零」

「………」



もう、最悪だ。



声を聞いただけで、ここ数日の疲れが出る。



声の主は、俺が返事をしていないのにも関わらず、ドアを開き部屋に入ってきた。



「零くーん!」

「………」



声の主は、無駄に背は高くスタイルのいい中年おやじ。



「聞いてくれよ、愛梨沙がぁ!俺の…俺の事を…」

「キモい」

「ガーン!!!」



< 84 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop