偽りの結婚



そのため、舞踏会に行くにあたってアリアにマナーの手ほどきをしてもらおうと考えていた。

舞踏会は面倒だけど、国王の勅命であるからには参加しなければならない。

それに、ミランダとイリアが意気込み様から、私もスターン家の令嬢として恥をかくわけにはいかないだろう。






「また来るから」



クーン………

寂しそうに鳴くディランに後ろ髪を引かれるような想いだったが、アリアの家へ向かった。





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