一週間後――――


この日、王宮のホールは一風変わった光景が広がっていた。

ホールを満たすのは、貴族の称号を持っている紳士淑女。


あちらこちらで談笑したり、踊っているのは普通の舞踏会と一緒だが、今日の舞踏会がいつもと違うところは、女性が仮面を付けていたということだろう。





そう、今日の舞踏会は王家主催の“仮面舞踏会”だった。

女性が付けている仮面は顔の半分を覆う大きい仮面で、知人でなければ誰がどこの令嬢かは全く分からない。

一方、男性は普段の舞踏会スタイル。

数年ぶりに開かれた仮面舞踏会は大盛況だった。




「まさかこんなにもすんなり計画が進むとは思わなかった」


この舞踏会が開かれることになった一連の首謀者にもかかわらず、会場を見てそう呟く。

こうも上手くことが運ぶとは思わなかった。

思い出されるのは数日前の事。