偽りの結婚



偽りの結婚から始まった二人




一方は一国の王子


一方は落ちぶれた伯爵令嬢





偽りの結婚という脆い契約に結ばれた二人には永遠の愛は存在するはずがなかった。


しかし運命の糸は悪戯にも二人を引き寄せた


相手を愛おしいと思う気持ちによって…





時に甘く、時に切なく、時に苦しく

初めての恋は二人を翻弄した

愛おしい気持ちを持て余して、どうしようもない時もあった

すれ違い相手を想って涙したこともあった



けれどそれらすべてが今に繋がる

二人が築いた絆は何よりも強いだろう

お互いがお互いを失う苦しみを知ったからこそ、相手を愛する気持ちが一層増したから…



そして偽りの結婚から始まった二人は愛を誓った






永遠の愛を----






きっとこれからも二人は新たな物語を紡いでいくだろう。

甘く蕩けるような愛を時に切なく時に狂おしいまでの愛を紡ぎながら―――





END


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