ラブハンターに狙われて。

抱いてください。


「待ってください。社長」


気づいたら、社長の服の裾を掴んでいるあたしがいた。


「どうした?」


不思議そうな表情で振り返る社長に、あたしは…俯き、頬を真っ赤に染めながら


「抱いてください…」


小さな声で、絞り出すように言った。

「えっ…?いま…なんて言ったんだ?」


「そんな…。」


自分の口からもう一度「抱いてください」なんて言えないよ!



頬を真っ赤に染めながら、社長の服の裾をギュッと握りしめて俯くあたしの手を


社長の長くて細い指が絡めとる。




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