闇の花~2人の殺し屋~
あいつ……相変わらず冷てーな。てか、どっから俺らの姿見えてんだよι



「加奈さんですか?」



隣にいた角島さんが声をかけてきた。



「えぇ」



「…質問していいですか?」



「? いいですよ?」



何だろう?



「怜音さんは…殺し屋なんですよね?」


角島さんは遠慮がちに聞いてきた。




「……そうですよ」


俺は静かに答えた。




やっぱこえーのかな…

そりゃあそうだよな。現に角島さんの命を狙っている奴らと同じ仕事してんだもんな…




でも角島本人は俺の予想とはまったく違うことを言ってきた。


「怖く‥ないんですか?」



「――えっ……?」



「人の命を奪ってて怖くならないんですか?」

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