修学旅行★幼なじみと甘いキス
「忠告なんて、人聞きの悪いこと言わんで下さいよセンセー。
それに俺らは、ごくごく普通の傷つきやすい、ただのいたいけな男子高生なのに。
んなことするわけないじゃないっすか♪」


「フン、どこが傷つきやすいいたいけな男子高校生だっつの。
そのヘラついた顔におもっくそ書いてあんだよアンタ達の考えてることが!
いっぺん鏡見てから出直してこいやガキ!」



うっわぁ…俺、春野ちゃんに思いっきし怒られちったァ…;


ギャハハ。自業自得。


やっぱ春野センセーおもしれ~。


さすが元ヤンと恐れられているだけあるよな。



―わたしたち生徒だけじゃない、
ほかの先生たちも一緒に見ているというその前で


春野先生はほんとうに学校の保健医なのかとこの目を疑うくらい

次から次へと炸裂してくる
度肝を引っこ抜かれるような、ドスのある物言いに


一部では女の子たちが明らかにドン引きした様子の中、

男子たちにとっては、むしろそれがさっきからツボに入ってしょうがないのか、ずっとゲラゲラ笑ってる。


「おまえたちいいかげん調子に乗りすぎだぞ!」

「静かにしろ!」


そのままロビー内はすっかり悪ノリした男子たちの騒ぎ声で騒然となり、
ほかの先生たちまで出てきて怒りだす始末の中


わたしはそんな騒音もほとんど耳に入らない様子で
みんなと同じように床へ座り込んだまま、ひとり考えこんでいた。
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