修学旅行★幼なじみと甘いキス
「いっ、いいよ…!
そんな事しなくても、一人で行けるから…っ」


内心ドギマギしながらそう告げて
わたしは逃げるようにここから歩きだす。


正直、心臓がドキドキ言って
何でこんな事になってるのかよく分からない。


…ビ、ビックリした。

あの翔がいきなり、連れてってやるとか言うから…。



「翔こそ早く戻っ…」


そう言い聞かせつつも
ひざに力が入らず、フラフラと歩いていたせいか

とっさに足元を踏み外して
思わず床へつまずきそうになった瞬間


グイと後ろから強く腕を引っぱられたかと思うと、わたしの体が宙に浮いた。



「わっ…!」



一瞬ふわっと足が軽くなり、ビックリして目を開けると


わたしの体は、翔の背中に負ぶされていた。
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