―優しい手―
―桜木ハヤト―




たった二日だけど 私には気が遠くなるぐらい長く感じた



シュウは いつもと変わらない



部屋に入り カーテンを開け、三食分の食事を作る



朝は、目玉焼き&おにぎり 昼は、カップラーメン 夜は、肉じゃが&みそ汁



私は シュウの料理する姿を見ていた



玉ねぎを刻んだり 卵を片手で割ったり じゃがいもの皮を一本のヒモのように長く剥いたりするシュウの姿をボーッと見ていた



世の中の人間は どうしてこうも簡単に料理を作りあげれるのだろう



そう思っていた



だけど、世の中の人間みんなが皆 簡単に料理が作れるとは限らない事を初めて知ったんだ







あの男に会うまで





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